蚊が人間を見つける方法は、実はとても巧妙で科学的です。以下のような感覚を駆使して、私たちに近づいてきます🦟
🔍 蚊が人間を見つける主な方法
1. 二酸化炭素(CO₂)を感知する
- 人間が呼吸で吐き出すCO₂を、蚊は最大で5〜50メートル離れていても感知できます。
- このCO₂の濃度をたどって、蚊は人間の存在を探知します。
2. 体温と赤外線を感知する
- 蚊は温かい血を持つ動物(特に人間)の体温を感知します。
- 特に皮膚の表面温度が高い部分(額、手首、足首など)を狙ってきます。
3. 体臭や汗の成分(乳酸など)を嗅ぎ分ける
- 汗に含まれる乳酸やアンモニア、皮脂の匂いに反応します。
- 運動後やお酒を飲んだ後は、蚊に刺されやすくなるのはこのためです。
4. 視覚(特に黒い色)に反応する
- 蚊は黒や濃い色に引き寄せられる傾向があります。
- 黒い服を着ていると刺されやすいのはこのためです。
🧪 蚊の感知能力のすごさ
感知対象 | 感知距離の目安 | 備考 |
---|---|---|
二酸化炭素 | 最大50m | 呼吸によるCO₂を追跡 |
体温・赤外線 | 数メートル | 温かい血を感知 |
体臭・汗の成分 | 数メートル | 特に乳酸に敏感 |
色(視覚) | 数十cm〜数m | 黒い色に強く反応 |
🧠 ちょっとした豆知識
- アルコールを摂取すると、体内で代謝される過程でCO₂の排出量が増え、蚊にとっては「ごちそうのサイン」になります。
- 妊婦さんや体温が高い人も刺されやすい傾向があります。