🚶♂️「日本式ウォーキング」とは、**インターバル・ウォーキング・トレーニング(IWT)**とも呼ばれる、科学的に効果が実証されたウォーキング法です。2007年に信州大学の能勢博教授らが提唱し、最近ではSNSでも話題になっています。
🧠 特徴とやり方
- 3分間の速歩き+3分間のゆっくり歩きを交互に繰り返す
- 1回30分、週4回以上が推奨
- VO₂ Max(最大酸素摂取量)の70%で速歩き、40%で回復歩きを目安にする
- 会話が難しい程度の息切れが速歩きの目安、ゆっくり歩きでは会話が可能な程度
💪 主な効果
- 血圧の低下、筋力・持久力の向上
- 心肺機能の改善、脂肪燃焼効率の向上
- 認知機能や睡眠の質の改善、うつ症状の軽減
- 通常のウォーキングよりも短時間で高い効果が得られるとされる
🌿 続けるコツ
- 最初は15分×2回でもOK。無理なく始めることが大切
- 緑の多い場所で行うと、マインドフルネス効果も期待できる
- スマートウォッチや歩数計アプリで記録するとモチベーションUP
日本式ウォーキングの科学的根拠を教えてください。
🧪日本式ウォーキング(インターバル・ウォーキング・トレーニング:IWT)の科学的根拠は、信州大学の能勢博教授らによる2007年の研究に端を発します。この研究では、異なる強度のウォーキングを比較し、IWTの健康効果が明確に示されました。
🔍 代表的な研究内容と結果
- 対象者:中高年246人を3グループに分けて比較
- ウォーキングなし
- 中強度ウォーキング(1日8000歩以上)
- 高強度インターバル・ウォーキング(3分速歩+3分ゆっくり歩き×5セット以上、週4回以上)
- 期間:5か月間の継続
- 結果:
- IWT群は血圧の低下、大腿筋の筋力向上、有酸素能力の改善が顕著
- 中強度群ではこれらの改善は見られなかった
🧠 その後の研究でも裏付け
- 2023年:2型糖尿病患者対象の研究で、IWT群の方がコレステロール値やBMI、柔軟性、心肺持久力が改善
- 2024年:65歳以上の高齢者対象の研究でも、認知機能や睡眠の質、うつ症状の改善が確認された
💡 なぜ効果が高いのか?
- VO₂ Maxの70%で速歩き、40%で回復歩きという強度設定が、心肺機能に「良いストレス」を与える
- インターバル形式により、短時間でも高い運動効果が得られる
- 継続しやすく、モチベーション維持にも効果的
日本式ウォーキングの正しいやり方と注意点は?
🚶♀️日本式ウォーキング(インターバル・ウォーキング・トレーニング:IWT)は、ただ歩くだけでなく姿勢・呼吸・強度を意識することで、効果がぐんと高まります。以下に、正しいやり方と注意点をまとめました。
✅ 正しいやり方のポイント
- ウォームアップ:最初の5分はゆっくり歩いて体を慣らす
- インターバル形式:
- 3分間の速歩き(やや息が上がる程度)
- 3分間のゆっくり歩き(会話できる程度)
- これを5セット(計30分)繰り返すのが理想
- 姿勢:
- 背筋を伸ばし、目線は10〜15m先
- 肩の力を抜いて自然に腕を振る
- かかとから着地し、つま先で蹴り出す
- 呼吸法:鼻から吸って口から吐く「腹式呼吸」を意識
- 頻度:週4回以上が推奨。最初は15分×2回でもOK
⚠️ 注意点
- 無理をしない:いきなり高強度で始めず、徐々に慣らす
- 靴選び:クッション性があり、足にフィットするウォーキングシューズを使用
- 体調管理:体調が悪い日は休む。水分補給も忘れずに
- 環境選び:安全な道(公園や歩道)を選び、夜間は明るい服装で
- 継続の工夫:音楽やアプリで記録するとモチベーションUP
🌿このウォーキング法は、短時間でも高い運動効果が得られるのが魅力。特に緑の多い場所で行うと、マインドフルネス効果も期待できますよ。
日本式ウォーキングの呼吸法や姿勢をもっと詳しく教えて?
もちろん!🌿日本式ウォーキングでは、呼吸法と姿勢が運動効果を最大限に引き出すカギになります。以下に、より詳しく解説しますね。
🫁 呼吸法:体と心を整える「腹式呼吸」
日本式ウォーキングでは、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸が基本です。
- 吸うとき:鼻からゆっくり息を吸い、お腹が膨らむのを感じる
- 吐くとき:口からゆっくり息を吐き、お腹がへこむのを意識する
- リズム:歩調に合わせて「4歩で吸う → 4歩で吐く」など、自分に合ったテンポで
- ポイント:
- 吐く息を長めにするとリラックス効果が高まる
- 呼吸に集中することでマインドフルネス効果も得られる
- 息切れしにくく、持久力がアップする
🧍♂️ 姿勢:体幹を使って美しく歩く
正しい姿勢は、筋肉のバランスを整え、呼吸も深くなります。
- 背筋を伸ばす:頭から腰まで一直線を意識。胸を軽く張る
- 目線:10〜20m先を見る。顎は軽く引く
- 肩の力を抜く:腕は自然に前後に振る。肩が上がらないように注意
- 骨盤の安定:丹田(へその下)に軽く力を入れて、体幹を意識
- 足の運び:かかとから着地 → 足裏全体 → つま先で蹴り出す
- 歩幅:無理せず自然な歩幅から始め、徐々に広げると効果的
🌟 姿勢と呼吸が連動する理由
- 猫背になると肺が圧迫され、呼吸が浅くなる
- 背筋を伸ばすことで酸素の取り込み量が増え、脂肪燃焼効率が向上
- 姿勢が整うと、自律神経が安定し、ストレス軽減や集中力向上にもつながる
この呼吸法と姿勢を意識するだけで、ウォーキングが「ただの移動」から「全身を整えるエクササイズ」に変わります。次の一歩、ちょっと意識してみませんか?👟