多重知能診断とは
多重知能診断は、1983年にハワード・ガードナー氏が提唱した「多重知能理論」をもとに、人が持つ8つの異なる知能領域それぞれの強み・弱みを測定するオンラインテストです。
目次
理論の概要
- ガードナー氏は、従来のIQテストが言語的・論理数学的知能に偏りすぎていると指摘。
- 人間の知能は一元的ではなく、多様な能力から成り立っていると考えました。
- 教育現場や自己理解ツールとして世界中で注目を浴びています。
テストの特徴
- IDRlabs版(IDR-MIT)は無料で受験可能。最初のステップとして自分の得意分野をざっくり把握できます。
- 一方、就職活動向けに設計された診断ツールでは、8つの知能タイプごとに職種適性や自己PRポイントを見出す活用法が提案されています。
- 最近は「5分で完了」「MBTIに続く新ブーム」としてSNSでもシェアが急増中です。
8つの知能タイプ比較表
知能タイプ | 特徴 | 主な活用領域 |
---|---|---|
言語的知能 | 言葉で考え・表現する力 | ライティング、スピーチ |
論理数学的知能 | 分析・論理的思考、数的処理 | 科学、プログラミング |
空間的知能 | イメージ操作、デザイン能力 | 建築、イラスト、地図作成 |
音楽的知能 | 音やリズムの理解・表現 | 作曲、演奏、サウンドデザイン |
身体運動的知能 | 体を使った表現・コントロール | ダンス、スポーツ、演技 |
対人的知能 | 他者の感情や意図を読み取る力 | 接客、マネジメント、教育 |
自己理解的知能 | 自分の感情や動機を把握・調整する力 | セルフマネジメント、ライフプラン |
自然観察的知能 | 自然界や生物の特徴を捉える力 | 環境教育、農業、フィールドワーク |
(表中の説明は主にIDR-MITおよび一般的な文献を参考にしています)
SNSでの盛り上がりと活用例
- 「#多重知能診断」をつけて結果を投稿し、自分の得意領域を語り合うムーブメントが活発化。
- 就活生は「対人的知能が高いならチームワーク志向の職種へ」「論理数学的知能が顕著ならデータ分析へ」といった自己PRネタとして活用しています。
- 自己理解ツールとしてだけでなく、「教育コンテンツのネタ」「SNS心理診断コンテンツ」として企業やインフルエンサーも取り上げているのが特徴です。
活用のポイントと注意点
- 強みだけでなく、弱みを知ることで学びの方向性を定めやすくなる。
- あくまで自己理解の“入り口”であり、診断結果を絶対視しないことが重要。
- 信頼性の高い診断を求める場合、専門家監修の有料テストやフィードバック付きプログラムの利用を検討するとよいでしょう。
多重知能テスト – IDRlabs(IDR-MIT)
「多重知能診断テストとは?8つの知能と活用法」就活ナビトップページ
Hitostat「多重知能診断テスト – 8つの知能のどれが発達している?」
多重知能診断を受ける利点
多重知能診断は、自分の得意分野や学びのスタイルを可視化し、日常や創作活動に応用しやすくするツールです。以下のようなメリットがあります。
1. 自己理解の深化
- 各知能領域(言語的、論理数学的、空間的など)の強み・弱みが明確になる
- 自分が無意識に使っている認知パターンを把握できる
- 長所だけでなく、伸ばすべき分野も見極めやすくなる
2. 学習・創作の最適化
- dominantな知能タイプに合わせた学習法や練習法を構築できる
- 例:音楽的知能が高ければリズムを実際に口ずさんで覚える
- 例:空間的知能が高ければビジュアルマインドマップを活用
- 創作活動(作詞、作曲、デザインなど)で強みを最大限に活用できる
3. キャリア・プロジェクト選択の指針
- 自身の知能プロファイルをもとに、向いている職種や役割をイメージしやすくなる
- チームビルディングや役割分担の際、自分と他者の強みを掛け合わせられる
4. モチベーションと自信の向上
- 自分に備わっている才能を再確認できることで、自己肯定感が高まる
- 新たな学びやチャレンジへの意欲が湧き、自発的な成長サイクルが生まれる
5. コミュニケーションと協働の強化
- 他者の知能特性を理解することで、相手が成果を出しやすいアプローチを取れる
- グループワークや共同創作で役割分担がスムーズになり、成果の質が向上
次のステップ
- 自分の上位知能タイプを使ったミニプロジェクトを立ててみる
- MBTIやStrengthsFinderなど、他の診断結果と比較しながら自己理解を深める
- 専門家監修のフィードバック付きプログラムで、結果の解釈や実践計画をブラッシュアップ
多重知能診断とMBTIの違い
多重知能診断(Multiple Intelligences)とMBTI(Myers–Briggs Type Indicator)は、どちらも自己理解を深めるツールですが、以下のような大きな違いがあります。
1. 診断の焦点
多重知能診断は「人が持つ8つの才能(知能)領域」を測り、それぞれの強み・弱みを明らかにします。一方、MBTIは「性格(パーソナリティ)の傾向」を4つの二分法で分類し、16タイプに分ける診断です。
2. 分類軸とタイプ数の違い
項目 | MBTI | 多重知能診断 |
---|---|---|
焦点 | 性格(性格傾向) | 才能(知能領域) |
分類軸 | 外向-内向、感覚-直観、思考-感情、判断-知覚 の4軸 | 言語的、論理数学的、空間的、音楽的、身体運動的、 |
対人的、自己理解的、自然観察的 の8領域 | ||
組み合わせ方 | 4軸×2極 = 16タイプ | 各知能を並列にスコア化。タイプ数の概念は特になし |
(分類軸の詳細はMBTI理論および多重知能理論に基づく)
3. 利用目的・活用領域
- MBTI
- もともと職場でのチームビルディングやキャリア相談に使われてきた
- 最近はSNS上で恋愛診断やエンタメ要素としても人気
- 多重知能診断
- 教育現場での学習スタイル選び、自分の学び・創作方法の最適化に重宝
- 職種適性の一指針にもなり得るが、主に自己理解の入り口として活用される
4. 診断精度・実用性の違い
- MBTI
- 長年の歴史があり、企業研修やカウンセリングの現場で採用例多数
- ただし科学的信頼性を巡る議論もある
- 多重知能診断
- 無料オンライン版は教育的入り口として便利だが、専門家監修のフィードバックなしでは 正確性に限界がある
- より深い分析を望むなら、有料テストやフィードバック付きプログラムの利用が推奨される
5. どちらを使い分けるべきか
- 自分の「性格傾向」を俯瞰したい → MBTI
- 自分の「得意な才能(知能)」を細かく知り、学習法や創作活動に活かしたい → 多重知能診断
次の一歩
両者を組み合わせることで、「性格的に好む学び方」と「才能が伸びやすい領域」を同時に把握できます。たとえば、MBTIで「直感型」「外向型」が出たなら、多重知能診断の「対人的」「空間的」知能を伸ばすワークにチャレンジする――といった使い方が可能です。